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Vol.51 携帯狂想曲

私の携帯はいわゆるスマート・フォンという種類のもので、Windows Mobile搭載機がまだまだもの珍しかった2年前にソフトバンクで買ったものです。ちなみにそれ以前にはソニーが作っていたクリエという電子手帳を愛用していましたが、あまり売れなかったためかいきなり製造停止になってしまいました。スマート・フォンは電話というよりは携帯用のPCに近く、音楽を聴いたりビデオを見たり、スケジュールやメールを整理したりするのに主につかっていました。WebブラウザもOpera Miniをインストールしたら快適だったし、無線LANにつなげたり自宅のPCと同期をとったりずいぶん重宝していました。この秋に2年間の年期が明けたので、つぎはやっぱりiPhoneかな〜と、iPodの愛用者でもある私は漠然と思っていて、夏にiPhone 3GSが出たときには銀座のアップルストアまで現物を触りに出かけたりしたこともありました。その時はちょっとデカイかも・・・という印象でした。

さて、いよいよ10月に入り本腰を入れてソフトバンクの料金体勢などを突っ込んで調べてみたところ、これはうかつには買えないぞ!とびっくりしました。なにしろiPhoneを日本で買えるところはソフトバンクしかありませんから、どうしても使いたい理由があれば致し方ないのでしょうが、私のように月々の携帯電話の通話料が1000円足らずで、メールに使うパケットも3500パケット前後という実に非モバイル〜なひとにとっては、iPhoneは高価すぎるおもちゃになることが解りました。Webをほんの数ページ見ただけでパケット代が定額制の上限額にやすやすと達してしまうという状況は、私としては立ち入り禁止ゾーンであることは間違いありません。それだけで今より月々ソフトバンクに払う料金が3000円増くらいになってしまうでしょう!しかもブラウザが選べない、SIMロック解除に危うい裏技をつかわないとならない、などなど・・・実に陰湿な雰囲気がぶんぶん漂ってくるのです。

でも新しいスマート・フォンがどうしても欲しくて、しばらく悶々としていました。それからというもの私のdeliciousブックマーク上には、「W-CDMAとは何?」とか、「海外携帯電話安売店」だとか、「docomo BlackBerry Bold」だの、「Google Andoroid OS」だの、「NokiaのSymbian OS」、「PalmOS」などのリンクが次々に蓄えられて行きました。「池袋に海外携帯電話の現物を見に行ってくる!」と言い出して夫に「やめとけ」とあきれられたこともありました。忘れてはならないことは、私はとっても非モバイルなひとだということです!

ソフトバンクの高笑いが聞こえてくるのをあくまでも無視して、iPhoneというおもちゃのために2年間で10万円近くにもなる年貢を納めつづけるかどうか。私にはやっぱり必要ない?!そうこうしているうちにきっとまた別の新機種が欲しくなるだろうな〜という予感もします(笑)。

 
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