ほぼ満足してまた買い物に出る。ねこもんは帽子を探して歩く。大きなショッピングセンターのあるコプリー・スクエアというところに行こうとして、うっかり地下鉄に乗ってしまいBoylstonという駅で降りたら何か様子が違う。場末の雰囲気なのだ。適当に歩き出すとさらに危ない雰囲気になり、Chinatownという表示を見てようやく間違いに気づく。ねこもんがブーブー言うがさすがに怪しい雰囲気なので、ふたりとも緊張してすぐ駅に戻り、実に遠回りしてようやく地下鉄でCoply駅まで戻った。しかも地下鉄のオレンジラインは、窓も開かないし車内はものすごく暑い。乗客は仕事帰りの黒人のおばさんが中心。なぜかひとりだけ、ものすごくスマートな若い白人女性が私の隣に座った。大学の講義予定表のようなものを見ていたので、もしかしたらハーバード大学の学生かしら?などと思う。ねこもんは少し離れて席に座ったとたんぐーぐー寝始める。何と大胆な!?その隣で黒人のおじいさんも寝ていた。寝ている乗客は実にめずらしい。結局その日は、ねこもんが探している帽子を売っているような店は見つけられなかった。でも迷ってあちこち歩いたおかげで、かなり土地勘はついたよね、などとふたりで話した。
市内を巡る観光バスの出発地点になっているところに、アメリカ人のおのぼりさんがたくさん集まっている。その横に私のお目当てのShaw’sというスーパーを見つけて入る。ワインを買うのが主な目的だった。それにしても売場が広いこと!迷子になりそうだ。3分の1は加工食品と冷凍食品だった。こちらは年配の客が多く東洋系の客も多くいた。留学生らしい。ここで買ったバターは絶品だった!「バター売場はどこですか?」と聞いてみたおじいさんの店員が、Butterをバッタラと発音するのは笑えた。しかも教えてくれたバッタラの場所にはバターはなくて、もういちどサンドイッチ売場の別の店員に聞き直してようやく見つかった。
そこからはホテルまで歩いて帰る。さすがにヘトヘトだった。まだ飛行機に乗っているようなフワフワした感じが気持ち悪い。Shaw'sで買ってきた冷凍ピザをオーブンで焼いて、赤ワインとお昼の残りのツナロールでカンパイ。冷凍ピザが意外に美味いとねこもんが喜ぶ。
シャワーは恐れていた通りのミニマムな水量でちょっと滅入る・・・。
その晩、ねこもんはあっけなく熟睡。しかも夜7:30から朝9:30までだ!私はいったんベッドに入って2時間後の夜9:30に目が覚めてしまい、仕方なく持ってきた睡眠薬を飲んだらこれが効き過ぎて、朝4:30にねこもんがトイレに起きたので声をかけようとしたら、なんとろれつが回らなかった。さらに翌朝9:39まで寝坊してびっくりして飛び起きたけど、薬の副作用なのかふらつくしパニックになりかけた。ドラッグストアで適当に選んだ睡眠薬はやっぱりこわい。