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Vol.7 副菜も豊かに

正月元旦、伊豆の山道をドライブしながら今年の抱負について考えていた。あれこれ考えて、今年は「潤いのある生活(副菜も豊かに)」に決まった。私の抱負は言葉にすると何のことかさっぱり解らないのが例年の特徴で、ちなみに去年は「見えない世界を意識する」だったし、一昨年は「神は細部に宿る」だった。イメージが先行して言葉はかなりズレていると思われるが、説明すると長くなるので、去年・一昨年はさておき、今年の抱負についてコメントを加えようと思う。 菜イメージ

美容を手がかりにいろいろ勉強していてつくづく思うのは、精神的・肉体的な体全体のバランスが整って初めて素肌は生き生きと輝くという当たり前の事実だ。そしてそのバランスは、その人の生活習慣や環境に大きく依存する自律神経のはたらきと深くつながっている。去年のテーマにあげた「見えない世界」というのは何も哲学的あるいは宗教的なものではなく、私たち一人一人の脳がつかさどる自律神経のはたらきそのものだと言うのが私の感想だ。精神的ストレスはもちろん気圧の変化といった気象によっても影響を受ける自律神経の世界は、直接目には見えないが興味の尽きない世界である。

朝食イメージ
さて、私にとっての生活の主菜とは、食事や睡眠と言った生活習慣だけでなく、考え方や気質といったその人の根幹をなすものであって、朝食のメニューにたとえればごはんとみそ汁、あじの干物といったところだ。ここをはずしてはとうてい美容どころではない。さらに美容はいわば副菜のわさび漬けのようなもの。主菜をしっかりそろえることはもちろんとして、やはりそれを出す器や副菜に彩りを持たせるというのが私の美容へのスタンスである。この朝食のイメージが前出の今年の抱負に結びついたのだが、おわかりいただけるだろうか?

私の日々の生活の中であげれば、庭の花づくりも、書のレッスンも、酒器へのこだわりも美容と同じカテゴリーに属している。生き死にとは直接関係がないような生活の細部(副菜)を大切に、ていねいに向き合っていく一年にしたいというのが、年初に当たっての私の想いである。それにはとりあえず今年はじめに主菜のカテゴリーとしてやるべき行動として、地震が来ても3日は持つように50リットルの水を常備しようと思いたったこともお伝えしたい。

食卓イメージ


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