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Vol.46 イングリッシュローズ・ガーデン

6月下旬に、軽井沢タリアセンにあるイングリッシュローズ・ガーデンへ「薔薇の祭典」を見に行きました。前日までの雨もあがり、ときおり薄日の射す涼しい一日でした。軽井沢駅からは無料のシャトルバスも出ているのですが、ネコ隊長がどうしても自転車で行きたいと言い張り、1時間ほど自転車をこいで行きました。パパとネコ隊長がゴーカートやパターゴルフをして遊んでいるのをよそに、私はひとりデジカメを手にすっかり時間を忘れて、1800株以上あるといわれている満開のバラを夢中で見て回ることができました。

タリアセンでは毎年「イングリッシュローズ/薔薇の祭典」が開かれているのですが、お天気になかなか恵まれず、今まで一度も訪れることができませんでした。この日は土曜日だったためかお客さんは少なめで、「天気も何もものともせん!」という若いカップルの姿がどちらかというと目立ちました。

私はデジカメで草花の写真を撮るのが好きで、特に軽井沢に行ったときは高原でしか見られない可憐な山野草の写真をたくさん撮りためています。デジカメの良いところは、どんなに撮ってもパソコン画面で見る分には現像代がかからないというところです。私のデジカメは既に3代目ですが、初めて1998年頃デジカメをおもちゃがわりに買った頃は、これほど短期間のうちにコンパクトになり、しかも高画質の写真が撮れるようになるとは想像もできませんでした。最近は毎日バッグに入れて持ち歩いていて、「ぴん!」ときたらすぐに取り出し電源を入れれば、1秒とかからずに撮影ができるほど起動時間が短いので本当に便利です。ピントがきちんと合っていれば、植物の葉の葉脈や花びらの微細な構造などもパソコンでクローズアップして観察できるなど、ちょっとしたルーペがわりに使えるところも気に入っています。

この日バラ園を3〜4周して、私が撮ったバラの写真は70枚ほど。しかしデジカメの限界は、なんといってもあのすばらしい「ミルラ香」を記録できないところだけです!かがみ込んでクローズアップの撮影をし、その後鼻をくっつけて香りを嗅ぐという動作を70回も繰り返したので、私の脳内メモリーにはかなり濃厚にイングリッシュローズのデータが蓄積されたと思います。なかでも私の一番のお気に入りは、ティーカップ型の花型といい香りといい淡いピンクの色といい、ほんとうにうっとりするほど可憐な「セント・セシリア」や大輪の「シンベリン」というバラたちです。それから結婚式の披露宴でふるまわれるような上等のシャンパンをイメージさせる淡いクリーム色の「コンテ・ドゥ・シャンパーニュ」等々・・・。

自宅に戻ってから、パソコン上でかなり吟味して厳選した写真を、フジカラーの「ネットプリント」というサービスを利用して、4切ワイドというサイズで6枚ほど現像してもらいました。これがちょうど壁に貼るカレンダーの写真くらいの大きさです。それよりやや小ぶりの6切ワイドというサイズでも、さらに8枚ほど追加して現像しました。どれもほぼパソコン上で確認したとおりのイメージで仕上がって来たのでもう有頂天になってしまいました!さっそく壁に飾るための展示用マットもヨドバシ・ドットコムで購入しました。

すっかり調子に乗った私が、「今年は写真展を開くぞ!」と宣言すると、パパとネコ隊長がまたあきれたような顔をしています。ふたりの顔を見て「なんかわるい?」と聞いたところネコ隊長に、「たしかこの前ママは、『ボタニカル・アート始めるんだ!』とか言って、スケッチブックたくさん買ってたよ。」と、痛いところをつかれてしまいました。しばらくは、こっそり一人で悦に入って楽しもうと思います。でもやっぱりいつか写真展を開きたいです!



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