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携帯電話と脳
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2007/10/25 Thu. 08:46
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電車の中で携帯電話を手に持ち、長時間メールやゲームをしている人を最近よく見かけます。その一方で、日本全国、都会でも田舎でも、老若男女誰もが、ささいなことでキレやすくなったとよく言われます。心的ストレスが最大の原因であることはもちろん理解できるのですが、人々が常に身につけて持ち歩くようになった、電子機器による影響は考えられないでしょうか?
私は混雑した電車やエレベーターの中などで、至近距離に携帯電話を使っている人がいると、その方向に偏頭痛を感じることがよくあります。立ちくらみがする直前に一瞬血の気がひいた時など、血流が急変することによる痛みのような感覚を頭の一部に感じるのです。そのため私は携帯電話を耳に当てて話すことはできるだけ避けています。心臓のペースメーカーを使用している人への脅威はさらに深刻です。
ジャンボジェット機の操縦にも、携帯電話から出る電磁波が支障を来すのですから、人間の神経系のはたらきにも支障があることは間違いないと思います。人間の神経系も、非常に微弱とはいえ電気信号による伝達方式をとっていることに変わりはないからです。私もしょっちゅう反省しますが、「キレる」という状態は、脳が衝動的な怒りや攻撃欲を押さえることが出来ず制御不能になっている状態です。これはもう、ジャンボジェット機が操縦不能になるのと同じです。人間の脳の操縦不能が痴呆なら、キレている私はれっきとした若年性痴呆症なのです!
物理学では磁場と電場はデュアル(双対)です。デュアルとはお互いが合わせ鏡のような関係にあることを言います。電場と磁場のふるまいを記述するマクスウェル方程式では、電場と磁場を互いに入れ替えても方程式の形は同じです。ちなみに、マクスウェル方程式(うち2つ)を日本語で語れば次のようになります。「磁場が変化するとき電場が生じる。電場が変化するとき磁場が生じる。」
さて、大地震の直前に野生動物だけが危険を察知して安全な場所に避難することがあるそうですが、そのような危険信号も地殻変動に伴う局地的な地磁気の急変に関係があるのではないかという説があります。渡り鳥たちは、地磁気を利用して飛ぶ方向を定めているということも知られています。動物の感覚器官には、電場や磁場の変化を検出する何らかのメカニズムがあるのでしょう。わたしたちが知らない間に経験している、電磁場の激しい変化に対処するために、脳はひそかに大きなストレスを背負い込んでいるのかも知れません。
もしかしたらわたしの脳は、地震予知に役立てられるかも知れません?!それにしても、満員電車やエレベーターの中では、携帯電話はせめて頭からできるだけ離れた場所に置いてほしいと、私は切に願っています。
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