月曜日は朝から乾燥した快晴。車の通行量が多いのに驚く。街は週末とはがらっと雰囲気が変わっている。9時に登録会場に行くと、すでに多くの高校生が親に付き添われて集まっている。まだ受付10分前だというのに!会場はなんだか日本のお受験みたいな雰囲気だ。両親とも付き添いの高校生も結構いる。でっぷり太ったママが草食系の高校生男子を引き連れている。日本と同じだなぁ〜とおもしろく感じる。ママたちは息子を草食系にするんだ!?女の子の参加者も数名見かけた。親が付き添ってくるのは、東洋系と白人だけで、スペイン系や黒人は単身で来ている子たちが多かった。
受付開始後もどんどん登録待ちの人の列は伸びて行く。参加者は全員その場で写真を撮ってIDカードを作ってもらう。結局付き添いも含めて全部で300人くらいは来ていただろうか?そのあとBerkleeの女学生に案内されてキャンパスツアーに出かける。ボーカル専攻のとても可愛い若い女性だったけど、参加者はオタクっぽい高校生ばかりでだれも質問もしない。「何か質問は?」とうながされても、下を向いてうつむいている男子高校生たち・・・。君たち大丈夫か?と後ろで見ていて心配になる。両親で息子に付き添っているアジア系親子。心臓病が心配なほど太った白人の母親が娘に付き添っている。日本人の参加者も3人くらい見かけた。沖縄から、英語がまったくわからないがひとりで来たという高校生(Uくん)は、切羽詰まって「日本人のかたですか?」と話しかけてきた。それでねこもんとすぐに仲良くなる。もう一人は父親に付き添われた左耳ピアスの高校生。アメリカの高校に通っているような雰囲気だった。
レッスンクラス分けのオーディションではみんなすごく緊張していた。やはり何と言っても高校生だけあって初々しいものだ。ねこもんはやや年配の先生が担当する部屋を選んで入る。オーディション担当者は4組いて、それぞれ別の部屋にいる。参加者は自分の好きな部屋を選んで入ればよいのだ。
オーディションはすぐに終わった。私も通訳と称して部屋に入ったが、肝心のドラム用語は皆目わからなかった。先生が口でリズム・パターンを言いながら説明してくれるので、ねこもんは理解できているようだった。そのあとお昼休みになり、あわててまたCafe Jaffaでチーズバーガーを食べてからねこもんは会場に戻り、わたしはひとりでNewbury通りに散歩に行く。気温が30℃にあがり、日差しが強すぎてややへばる。日傘を持って来るべきだった!でもだれも日傘を差している人は見かけないし、帽子をかぶっている人さえ稀なのは驚きだった。健康のために紫外線を積極的に浴びているのかもしれない。
見学に入った教会で2ドル献金する。中で写真を撮ってもOKといわれてうれしくなったからだ。長老派のChurch of the Covenantという教会で、1865年から67年にかけて建設されたという。ステンドグラスやシャンデリアが美しく沢山写真を撮る。そこはボストンマラソン・テロの事故現場のすぐ近くだった。