翌朝は日曜日だ。朝食にイングリッシュマフィンをチーズとハムのホットサンドにして食べた。ハサミがないのがとても不便。ハサミさえあれば生活できる、と家に包丁を置かないひとり暮らしの女性がいるという話を思い出す。でもできあがったホットサンドと目玉焼きは予想以上に美味しくてすっかり上機嫌になる。オーブンをBakeモードにしているのにパンに焦げ目がつかないのは何故だろう?結局最終日の前日までオーブンの使い方はわからずじまいだった。実はBroilモードが正解なのだった。トーストはBroilするものなのか。
そのあとリベンジでもう一度Boylston通りに今度は歩いて買い物に行く。するとプルデンシャル・ショッピングセンターという巨大なアーケード街があり、そこからは昨日行ったスーパーのShaw'sやウェスティン・ホテルなども、すべてひとつながりになっている。ワゴンの売場でねこもんはドラムの絵が描いてあるバッチなどのお土産を選び、私は大きな本屋を見つけてふたりとも大満足。さらにねこもんはAdidasでようやくお目当ての帽子をみつけた。私にはどれも同じに見えるが、つばの形に特徴があるのだ。確かに後で気づいたが、若者はみんな同じようなつばの形のキャップをかぶっていた。流行しているらしい。パパにもゴルフ用の帽子をお土産に買う。あたりの雰囲気は二子玉川に感じがちょっと似ているね、とねこもんが言うのでなるほどそうかも、と思う。
その日は朝遅かったのでお昼はパス。その代わりTrader Joe’sで夕食用に極上のヒレ肉を買ってきた。400gで15ドルと安い!100gあたり400円もしないのだ。日本ではおよそ3倍の値段はするだろう。しかも味もすばらしくて、極上のテンダーロインステーキだ。ねこもんは300gをぺろっとひとりで平らげてしまった。私も上機嫌で前日の残りの赤ワインを飲み干し結構よっぱらう。
その夜9時に寝たもののまた11時に目が覚めてしまい、朝5時までベッドの中で悶々とする。完全に不眠症だ。この体質は20年前とやっぱり変わっていなかった。やっぱり医者で薬をもらってくるべきだった!
いよいよ月曜日からねこもんの5日間のドラム・レッスンが始まる。本人はもうちょっと緊張するかと思ったけど、その夜もときおり寝言を言いながら熟睡している。翌朝聞いたら、2回ほどベッドから落ちそうになって目が覚めたとのこと。ねこもんは自宅ではいつも布団で寝ているのだ。