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雪の話2
2006/01/19 Thu. 12:23
 山の上のように気温が大変に低い場所で降る雪は、とても言葉では言い表せないほど真っ白です。積もったばかりの雪に太陽の光があたれば、ところどころダイヤモンドをまき散らしたような虹色の輝きを放ちます。それはもう、サングラスなしでは目が痛くなるほどのまぶしさです。

 積もった雪には気象条件によって変わる、様々な種類があります。そしてきちんとそれぞれ名前が付けられています。例えば「新雪」、「しまり雪」、「ざらめ雪」などです。新雪とは雪の結晶が残っているもので、その結晶の形も、気温や湿度によって違います。また、しまり雪とは雪の結晶形が消え、代わりに丸みを帯びた氷の粒が網目状に繋がっているものを言います。ざらめ雪は、水を含んださらに大きな丸い氷の粒がたくさん連なっているものです。これらのさまざまな雪の呼び名とその顕微鏡写真は、「日本雪氷学会北海道支部」のホームページにある積雪分類http://www.seppyo.org/~hokkaido/nomen/nomen-a.htmlで見ることが出来ます。

 それではなぜ雪は白いのでしょう?

 太陽の光には虹の7色として知られる、色々な色の光がまざっています。物の色は、この様々な色の光をそれぞれどのくらい跳ね返すかで決まるのです。物にあたった光が跳ね返ることを「反射」といいますが、太陽光を100%反射する物をわたしたちは「白い」と言い、全く反射しない物を「黒い」と言うのです。ところで降ったばかりの雪は、太陽の光を90%以上も反射するそうです。そういうものは自然の中には滅多にありません。それで雪はあれほど「白い」のです。

 一方積もった雪がざらめ雪になると、太陽の光を40%以下しか反射しないそうです。このため、ざらめ雪はどちらかというと灰色に近い白さになるはずです。雪はその種類によって色が違うのです。積もった雪が徐々に黒ずんでくるのは、汚れのせいもありますが、何度も溶けたり凍ったりを繰り返して雪の性質が変化するからだとも言えます。このことは深く積もった雪を切り開いた道路の両側にある、高い雪の壁を見れば一目瞭然で、そこには様々な「白色」の層が出来ています。ゲレンデでも、真っ白な新雪の下にやや黄色がかったアイスバーンを見ることがあります。

 雪の白さも実に様々です。

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