頭痛のせいでほぼ廃人になり、終末的な週末をすごしたあと、月曜日午前の外来診察で脳神経外科を再び受診する。運良くその朝には頭痛はすっかりとれていた。天気も良く気温も高く、病院は大勢の病人で満員!しかもみんな後期高齢者だ。30人ほどが会計待ちをしていて、窓口が大混乱していた。
春の病はやっぱり頭に来るのね〜と実感する。若い人もちらほら見つかる。女性が私を含めて3人ほど。後はほとんどおじいさんばかりだ!身体が不自由なので家族の付き添いで来ている人が多く、その分待合室が混んでいるのだろう。
しばらくして診察を受ける。
「頭痛持ちだからあたま痛くなるかな〜と思ったんですけど、やっぱりなりましたか。」
と医師。
「ほとんど薬飲めませんでした。」と私。
もちろん医者が悪いんじゃない。
さっそく薬をかえてもらう。今度は血管を広げる作用はなくて、血液をさらさらにして血栓をできにくくする効果のみとのことで、医師はとても残念そうな表情だった。
私は全然それで構いません!と心の中で叫ぶ。
前の晩はとても後ろ向きになり、病気が進行して手足が麻痺したり言語障害になったらどうしよう、とか家族にあれこれ愚痴って、気にしすぎ!と笑われたけど、この不安になるというのも、もしかしたら病気の症状かも?と思ったり、とにかく考えが堂々巡りしてちっともまとまらないのだ。当然医師ともあまり意思の疎通が出来ない。
帰りは春一番で、スーパーで買った卵パックの入った袋がきっかり45°の角度にまで持ち上がるほどの強風だった。高知でソメイヨシノが開花したらしい。
医者やっている昔からの友人に、「件名:脳血管」としてメールしたところ
「このタイトル心臓に悪いよ〜」
との返事が来る。この前会ったのは半年前の焼鳥屋だけど、そのとき飲んだ記憶ももしかしてなくなっちゃってるの?!と書いてあったので苦笑する。
ちゃんと覚えてます。彼女がメールで、その日もらってきたブラビックスという薬を「ブラピ」というので、イケメンの俳優を連想してちょっと薬飲むのが楽しみになる。メールしたかいがあった。
ブラピは一日に1回飲む。これが1錠280円くらいするのでびっくりだ。医療保険制度のありがたみをしみじみ感じる。それにしても通院はなんできっかり4週間おきなんだろう。経過観察というやつだろうか。ゴルフ教室の友人に
「もうすこし長めに薬くださいって言いたいんだけど、もしかして医者が私に会いたいのかもと思うと遠慮していえないんだよね。」
といったら笑われた。
3回目の受診の次の日はぽかぽかの散歩日和だった。ところが次の日何となく頭の具合が悪いな〜と思っていたら、翌日は雨の予報だったのだ。雨の降る前は頭の調子に気をつけようと思う。
首の後ろの椎骨動脈というのは左右2本あって、これがいずれ合流して脳に入るのだけど、私のは左側が詰まっているので右だけで何とかしてる感じ。いずれ半身麻痺になったりするのかな〜と思うと気が滅入る。夜は寝返りを打つたびに、血管になにか詰まらないかと気になって目が覚める。それほど寝不足感はないのだがストレスでめまいがしてきた。やっぱり病名聞くと病気になる!?
東京の桜は25日に開花したとのことだが、私が目で確認できたのは翌日だった。明け方ダンゴムシに羽が生えて飛んでいく夢をみていた。「ダンゴムシって飛べるんだ〜」とびっくりしていた。うちで飼っているうさぎの子供だという茶色い大きめのうさぎの周りにダンゴムシがいっぱいいた。不明な夢だった。